現状維持がダメな理由とは?
【現状維持は退歩なり】とは?
皆さんは今の自分に納得していますか?
人間の心理的に安定を求めるのは普通のことです。
今の状況に満足しているわけではないものの、敢えて変わろうとするのはすごく大変で一旦自分の殻を破るのにかなりの労力を使います。
皆さん、本当は意識では「変わりたい、けど変わりたくない」とそのような感情に揺れ、結局「今のままで良いか」と現状維持を望んでしまっている方が多くございませんか。
未知の経験を避け、現状維持を望む心理作用のことをこれからお話をする「現状維持バイアス」と言われます。
現状維持バイアスに陥ることで、人は変わる方がリスク、と意識し、現状のままでいることを望みます。
何事もメリットデメリットがあり、リスクは非合理的な選択をしてしまうのは現状維持バイアスにかかっているといえるでしょうか。(クセがついてしまっているのかも)
しかし、目標を持って次にステップアップしようとする志がないと更なる成長は見込めません。
ここではなぜ現状維持ではダメなのかをご説明させていただきます。ぜひ自分自身に当てはめながら考えてみてください!
現状維持は退歩なりの意味とは?
現状維持は退歩なり。失敗を恐れて萎縮する人の最大の欠点は、現状維持しか狙わなくなってしまうことです。
そうすると、現状維持することが最大の目標になってしまうのです。
小さくても一歩ずつ、何かを乗り越えた、何かを克服した、チャレンジをして成功したなど
こういうチャレンジクリアの経験の積み重ねが、自己肯定感につながるのです。
「まだクリアしたことがないこと」を前にしても「できることからクリアしていけばいい」と、結果が出る前から自信を持って取り組めるようになるのです。
現状維持の意味を理解したところで考えたいのが、『現状維持』=『衰退』という方程式が成り立つか。
その理由は至ってシンプルで、現状維持をしている間にも競争相手は成長を続けているからです。
自分たちが立ち止まっていれば競争相手との差は次第に広がっていくわけですが、それを競争相手が発展していると捉えることもできるし、自分たちが衰退していると捉えることもできます。
どちらの捉え方も正解なのですが、ビジネスにおいては『成長を続けることは当然』という価値観のベースにこの差を当てはめて考える必要があり、相対的に現状維持は衰退していることになります。
現状維持バイアス
「現状維持バイアス」と耳にしたことがあるでしょうか?
「Status Quo Bias(ステイタス・クオ・バイアス)」としてアメリカを中心に認知されている心理的概念で、「偏見・先入観」などの偏った見方を表す言葉であり、この現状維持バイアスは現在の状態を維持するという、人が潜在的に持っている心理的効果と言えます。
ただし、まだ日本では現状維持バイアスという考え方が、広く認知されていません。そこで最初に、アメリカでの分析記事をもとに、現状維持バイアスの基礎と定義について解説します。
現状維持バイアスの原因
現状維持バイアスは一つの原因により生じるものではなく、いくつかのバイアスが相互作用しながら人の判断に影響を与えることで現れます。
①選択の麻痺
あまりの重大さに圧倒されたことがある経験を持つと、次に判断する機会を迎えた時、絶対に安心できる選択肢か、何もしないという選択肢を選ぶ傾向が強まります。
②損失に対する嫌悪
研究結果によれば、人は新たに何かを手に入れることよりも、何かを失わないことのほうに重点を置くといわれています。
そのため現状を変更したことによる損失を回避して、最初から変化をともなわない選択肢を選ぶ傾向が強くなるのです。
利益を得ることができれば満足します。利益に対する満足よりも損失・不利益に対する不満の方が大きく感じてしまうというわけです。
③先行経験
人は過去に経験した選択にとらわれることが多く、経験を重ねるたびにそれが先行経験になり、常に現状維持バイアスが生じることになります。
つまり先行経験が現状維持を強めて、それが新たなバイアスとなることで、現状維持バイアスが繰り返されていくのです。
④サンクコスト効果
ある対象に時間やお金などを注ぎ込む場合、人は以前と同じ条件のもとで労力を費やすことを好みます。たとえその労力が合理的ではないと分かっていても、損失と後悔を回避するために現状維持を選択するのです。
⑤認識の不一致
過去に経験のない選択肢を前にすると、人は自身の認識との不一致を感じることになり、それを消去するために過去に経験した認識をもとに判断を再構築しようとします。
これは、不快な感情を回避する行動にとても深く関わりがあります。
現状維持バイアスの克服法
現状維持バイアスは、現代社会の政治・経済・生活などの全分野で影響力を発揮しています。
現状維持バイアスに陥ってしまった時の対応としては、最悪を想定した場合の数字で考えることも一つの手だと思います。
成果を出すためにも具体的かつ明確に数字で表すことが良いと思います。
また、正しい方向に向かわせるための克服法としては、質問等で他者の意見を聞いてみることが最も効果的だと思われます。
例えばビジネスの現場で判断に迫られている人や特に重大な責任を負負われる経営者・社長・上司に当たるトップと言われる 立場の人は、特に主観的な考えからなるべく危険を回避しようとします。
それは経営上の損失と後悔を味わいたくないからです。しかし現状維持バイアスに判断を任せてしまうと、ビジネス・チャンスを棒に振ってしまう可能性もあります。
この時点で自身が現状維持バイアスの影響下にあることを知るのは難しいため、適切なアドバイスが得られる知識・教養のある相手に意見を聞くとよいでしょう。企業内に、第三者の観点から経営アドバイスができる仕組みを作っておく事も効果的でしょう。
いかがでしたでしょうか?
今回は、和不動産編集部が現状維持がダメな理由をテーマに解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
失敗が怖くてチャレンジできないことに悩んでいる人は沢山いると思います。しかし、最新の情報をキャッチアップして自分のスキルを高め、キャリアに磨きをかけるためにも一歩踏み出してみたら見えている世界が変わるかもしれません。自分を客観的に見るのは難しいですが、まずは日頃自身が仕事や生活の場でどのような選択をしているかどうかを振り返って、数値に表したり、データ化してみるなど改善できるところから取り組んでみましょう!
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