悩むと考えるの違いとは？

皆様、悩みはありますか。
ある調査によると、７割以上の方が自分自身に悩みを抱えており、その悩みのランキング、1位は顔、2位は体型、3位は性格だそうです。
また、 働いている人の６割以上が悩みを抱えており、その悩みの1位は給与、2位は人間関係、3位はキャリア設計についてだそうです。

そして年代別に見ると
10代は進学・受験や友人関係等
20代では仕事、恋愛、家計等
30代では育児、結婚、仕事等
40代では仕事、子どもの教育、家計等
50代では仕事、家族の病気・介護等
60代以降は自分の病気・介護等が多い悩みとなっています。

いかがでしょうか、皆様も思い当たる節があるのではないでしょうか。今は悩んでいない人でも過去に悩んでいた方もいるのではないでしょうか。こう考えると、悩んだことがない人はいないかもしれないと思ってしまいます。ですが、「悩みとは何か」ということを調べてみますと、むしろ誰も悩む必要などないのではないかというような思いになります。悩んでいる方は皆、その悩みを解決したいと思っているでしょう。

悩みを解決するには、考えることが大切です。「ずっと悩んで考えてるよ、でも解決しないんだよ」と思うかもしれませんが、本当にその悩みについて考えているか、改めて考えてみてください。
真剣に考えると、悩みは解決し、他の問題も悩む必要がなくなるかもしれません。
ここでは悩みとは何か、悩むことと考えることの違いについてご紹介させていただきます。

・悩みとは何か

「悩み」とは、「決めかねたり解決の方法が見いだせなかったりして、心を痛める。思いわずらう」という状態のことを言います。ある問題について、苦しみ、思い煩っている状態が「悩み」です。少し意外に思うかもしれませんが、悩んでいるとはその問題について考えているわけではありません。悩んでいるとは、苦痛を感じているだけの状態のことを指します。悩みを解決するということは、その「苦しみ」が取り除かれ、あれこれと考えることがなくなる状態のことを言いますが、方法や対処法がわからず、現状から好転するメドが立たないので、苦しく、不安で気分が落ち込み、同じ考えが堂々巡りする。それが「悩んでいる」状態です。悩んでいる人は、「どうしたらいいか？」という対処法や、解決法を知りたいと思ってはいます。しかし、そう思っているだけで答えを出そうと考えているわけではありません。悩んでいるという状態は、「ぼやっとしている」状態です。「どうしよう、どうしたら良いのだろう」と思考が堂々巡りになっているだけで、具体的なことは頭の中に出てこないので、解決の方向には向かいません。悩んでいるということは、ただあれこれ思いを巡らし苦しんでいるだけなのです。

例えば、受験に失敗して悩んでいる、結婚できなくて悩んでいる、病気になってしまって悩んでいる等、このように悩んでいる方は、ただ思い煩っているだけです。悩んでいても何も解決しません。悩みの解決の手順は、簡単です。対処法や解決法を考え、それを知る。そして、それを実行する。
それだけです。合格する為には、結婚する為には、病気を治す為には、どうしたら良いかを考えれば良いのです。悩んでいることについて解決策を考えている方は、前向きな状態であるはずです。きっと苦しみ思い煩っている状態から脱しているのではないでしょうか。つまり、考えている方は、そのとき悩んでいないのです。

解決方法がある問題は、悩むのではなく考える。解決方法がない問題は、そもそも悩む必要がありません。つまり、どんな問題であっても悩む必要はないということになります。

・悩んでいることを考えてみる

悩むとは、答えのないことに頭を使うこと、正解を出そうとせず、思い煩うこと。考えるとは、正解を導き出す、自分なりの答えを導き出すために頭を使うことです。例えば、今日は、何を食べようか悩む、どっちの会社に就職するか悩む、結婚するか悩む等、悩んでも正解はわかりません。
悩んでいる選択肢のどれを選んでも、正解かもしれませんし、不正解かもしれません。正解があったとしてもそれが正解だったのかはわかりません。
選んだ道が不正解だと思ったとしても、選ばなかった道が正解だったかもわからないのです。ですので、そのことについてただ悩んでいるだけでは意味がありません。正解がもしないのであれが、自分が何を求め、何を必要としているのかをしっかり考え、正解が何かを自分で決めること、それが大事です。正解に向けて考えることができれば、あれこれ思い悩み苦しむことはなくなるのではないでしょうか。ゴールを決めずに堂々巡りの考えをしている状態が悩んでいる状態であり、ゴールに向かってどうやって進んで行くかと頭を使っていることが、考えるということです。悩まずに考えるには、まずは自分が「悩んでいる」状態であることに気づき、意識して「考える」状態に切り替えることが大事です。その為には、悩んでいることを整理する為に紙に書き出すと良いでしょう。この段階で、課題が解決してしまうこともあります。書き出した問題を客観的に見るだけでも、悩んでも意味がないと気付いたり、意外とたいした悩みではないと思うことがあります。次に、書き出した内容を、自分でどうにか出来るのか、出来ないのかを考えましょう。そうすると、後者の方は考えなくてよいものとなります。なぜなら、考えてもどうしようもないからです。

例えば、あの人の容姿になりたい、今と同じ仕事で給料を倍もらいたい、死にたくない等、解決策を考えても実現しないことは悩む必要はありません。また、相手にこうしてほしい、こんな人になって欲しいと思ってもどうしようもできません。親や、上司、友人等、相手を変えるのは至難の業です。いくら自分が悩んでも解決することはほどんどないでしょう。であれば、悩む必要はありません。それよりも、自分が変わるか、自分の考え方を変えたりするべきです。相手に何かを理解して欲しいと思うのであれば、どんな言い方をすれば良いか、何を伝えれば相手も変わってくれるか等を考え、話し合いの場を設けてみてはいかがでしょうか。

・過去のことで悩まず、未来に向かって考える

色々なことに悩んでいる方は多いかもしれません。仕事や、人間関係、お金や、健康問題等、悩みの種は尽きません。ただ、どんな悩みも問題を解決するためには、「悩む」から「考える」に思考を変換しなければいけません。過去に起きたことをくよくよ悩んでも意味はありません。起きてしまったことをどう解決するか、未来に向かって考えましょう。また、未来に起きるかもしれないことをいちいち悩んでも仕方ありません。悩んでいることは起きないかもしれないので悩むだけ無駄ですし、絶対に起きる出来事であれば悩んでも意味はありません。その悩み事に対して、どう準備しておけば良いか、起きた場合にどうするか等の対処方法を考えれば、思い悩む必要はないでしょう。悩むことを考えることに切り替える考え方ができれば、人生を前向きに、有意義に過ごすことが出来るのではないでしょうか。

過去は変えられませんが、未来は作れます。「なんであんなことをしてしまったんだろう」と悩むのではなく、してしまったことを顧みて何故そのようなことをしてしまったのか、原因を突き止め、次はないように改善する。「なんで出来ないんだろう」と悩むのではなく、どうしたらできるかを考え実行する。自分の人生をより豊かで有意義なものにするには、思い悩んでしまうネガティブな思考回路からポジティブな思考回路にすることが必要でしょう。問題に直面しているとき、目の前にある障害が何で、その障害を乗り越えることによって、どうなれるのかを考えましょう。考えた人だけが、考えた分だけ主体的に生きることを選択できるようになれるのです。同じことばかり頭の中でグルグル回っているときは、思考が止まっている時です。自分は悩んでいるのか、考えているのか紙に書き出す等して一度整理してみましょう。答えが出ないことを思考し続けていると、エネルギーが消耗し、気持ちの落ち込みや自己否定につながっていきます。

悩むのではなく、考える。この行動が自分の人生を主体的に生きることにつながり、自分の人生をより有意義なものに変えてくれるのではないでしょうか。もし今、悩んでいることがあったとしたら、どんなことですか。頭の中で考えているつもりでは、ずっと解決しないかもしれません。
今悩んでいる問題は考えたら答えの出るものでしょうか。考えてもどうしようもない問題であれば、悩む意味はありませんので、悩むのは止めましょう。解決策がある問題であれば、真剣にその問題に向かって、前向きに考えてみましょう。意外と簡単に解決する問題かもしれませんし、考えることによって、自分の求めている答えがはっきりと見えてくるかもしれません。そうすれば悩む必要もなくなります。悩みが解決すれば、苦しみから解放され、前向きな気持ちになっているのではないでしょうか。
老後について悩んでいる方、資産運用について考えている方、お金のことについて相談したいことがありましたら、どんなことでもお気軽にご相談ください。
悩みがあると思っている方、ただ思い煩い苦しんでいないで、一度自分を見つめ直し、抱えている悩みを真剣に考えてみてはいかがでしょうか。

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